May 2016  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

復活コラム・熊の熱き想い 18

明日で5月も終わりだ。

つい最近、新年度がスタートしたと思っていたら、
早くも年度半ばを迎えようとしている。

6月は中学部の定期テストが目白押し。
ガンバルタイム(定期テスト対策)が3週間続く。
終えて・・・中3は部活動が一段落。入試対策が始まる。
僕の気持ちは既に秋以降を見つめている。

創業9年目。
まだまだ為すべきことがある。

====================

中3。

まもなく「極」の事前課題配布を始める。
高校入試に向けての本格的な取り組みの幕開けだ。

全員合格を成し遂げたい。
妥協したうえでではなく、高みを目指したうえで、
来春、中3全員の笑顔を見たい。

入試特訓が始まる。
勉強合宿が開催される。
課題やテストが増える。
専用席学習も本格稼働する。
でも、これらはあくまでハード面に過ぎない。

僕たち講師陣の本気のハートが大事。
子どもたちはその姿を見て本気になるはずだ。
本気のハートVS本気のハート=ホンモノ、だ。

====================

通塾回数も増え、親御様にもご負担をおかけする。
大切な我が子の岐路を託して頂く重み。
僕たちは悔いの無い受験指導をする責任がある。

部活動や趣味・特技の分野だけで無く、
受験勉強も立派な青春の1ページとなるはずだ。
中3全員と、大いに青春を謳歌したい。

今日もガンバリマス。

熊(熊谷)

縦横無尽 203

たとえば夕方の小学生時間は3号館で、
続けて夜の中高生時間は1号館で……という風に、
私たちは毎日各教室を移動しています。

そうすると、移動中に通塾生にばったり!なんていうのは
特に珍しくもないのですが、
その頻度がだいぶ多い子、全然その機会がない子と、
不思議に偏るものです。

ここ数週間で、毎週毎週ばったり!
を繰り返している子がいます。

中3の男の子なのですが、
彼は実に!掛け値なしに!挨拶がすばらしいのです。

最初に出くわしたときは、先に彼の方が私に気付いて、
「こんにちは!」とハキハキ声を掛けてくれました。

ちょっとびっくりした……
というのも中学生男子、難しい年頃です。
学校帰りに塾の講師を見掛けたからって、
まして周りには、塾に無関係な友だちがいる状態で、
必ずしも自分から声を掛けようとは思わないでしょう。

それがあの気持ちの良い挨拶。
清々しく、嬉しく、有り難く思いました。

後になってそれを本人に伝えたら、
誉められるのなんて意外とばかりに、
挨拶を自然に・当たり前にしていることがよく解る返答でした。

その日を発端に、なぜか彼との遭遇が1週間おきくらいに続き、
今日は自転車に乗って颯爽と走っていた
彼&もう1人通塾生の男の子にばったり。
私は車の中だったので、言葉を交わしはしなかったのですが、
一瞬笑顔を交わしただけで、彼の真っ直ぐな挨拶が聞こえるようでした。

いずれ彼は高校入試で面接を経験するでしょうが、
挨拶で始まる第一印象、完璧のはずです!

 

縦横無尽 202

毎週の宿題で、全国高校入試の過去問に挑戦している
特進クラスの中2・中3。

入試問題では、テーマの決まった条件作文問題が
ラストを締めることが少なくありません。
この間のテーマはこうでした。

「判断力」「思いやりの心」「強い心」の3つのうち、
あなたが今後の生活で大切にしたいと思うものを選びなさい


多くの子が選んだのは「判断力」と並んで「思いやりの心」、
いちばん少なかったのが「強い心」でした。

「コレを選べば正解」というものではなく、
重要なのはその理由付けの部分。作文の要です。


「人生の中で人との関わりは絶対だからこそ、
 思いやりはなくしたくはない」

「負けている時でもくじけない強い心、
 強いメンタルが必要だと思います」

「人を思いやり、優しくすれば、
 それはまるで鏡のように自分に返ってきて、
 自らを進歩させる」

「先生や先輩などの指示をそのまま伝えているだけの
 『指示待ち人間』は判断力があるとは言えないと、私は思う」



「入試問題の作文で点数を取る」ためだけであれば、
文法のミスなく、漢字を間違えず、
設問の指示にしっかり従うことが、何より大事です。

でも本当に大事なことは、そうした形式的なことでなく、
自分の意見を定め、それをはっきりと伝えることです。

だから少々言葉のミスがあろうとも
(もちろんこちらから指摘・訂正はするのですが)、
一生懸命に考えたことが溢れ出てきているような
作文は、素晴らしいと思います。
皆さんの試行錯誤の結晶、毎回楽しみにしています。

復活コラム・熊の熱き想い 17

とある中3生の話。

4月初めに、厳しく叱った子だ。

僕は自分の担当科目の宿題について、
100%全員の完遂をクラス全員に求めている。

苦手だろうが、得意だろうが。
時間がなかろうが、あろうが、だ。
特に中2・中3については何度もその話を僕はする。

この中3生は勉強が苦手だ。
加えてクラブ活動も忙しい。

4月初めから、この子は変わった。
毎回キッチリとやってくるようになった。

====================

厳しく叱った時、泣いた子だ。

僕は叱るときはとことん叱る。
賛否両論あるだろうが、中途半端なものではない。

いわゆる科目の勉強が出来る出来ないではない。

もっと大事な核の部分について、だ。
それが足りていないと感じた時、見逃したくない。
核=生きる力、だと思うからだ。

つい先日、この中3生にこんなことを言った。

====================

あの日から、キッチリとやれるようになったな。
偉いぞ。ありがとうな。

僕はこの子に感謝をしている。
しっかりと受け止めてくれたから、だ。

ニッコリとした笑顔、心に刻まれた。
こういったことの繰り返しがあるかないか、
人が人に相対する塾の仕事の核でもあると思う。

====================

褒めることも大事。
叱ることも大事。

片方だけではいけない。
中途半端でもいけない。

そんな想いを持ちながら、日々精進したい。

熊(熊谷)
 

縦横無尽 201

今日の小6特進クラス国語。
「多角的なものの見方」をテーマに、
こんな課題に取り組んでもらいました。

Q1 小学校に制服を導入することに、賛成か、反対か?

まず、自分は賛成かどうかを問えば、みんな「反対」。
確かにそうでしょう。
今現在私服で通学している小6ですから、
制服に対してそれほど肯定的なイメージはありません。

「制服反対派」と「制服賛成派」が意見を戦わせるとして、
まずは反対派の意見を書いてもらいました。

反対だー!ってアピールするならどんなことを言えばいいと思う?
「制服の、良くないところ?
そうそう、それと?
「……私服の、いいところ!」

それぞれ色んな意見を出してくれました。
が、肝はここから。

じゃあ、自分の意見とは逆だけど、「制服賛成派」の気持ちで!
制服の良いところや私服の良くないところ、
制服に賛成する根拠を考えて書こう!
急に立場を逆転します。

こちらはやはり難産。
何せ自分とは逆意見ですから、悩む悩む……
でも少しずつ慣れてきたか、色々な意見が出始めました。

自分が「これがいい」って言うことは大事だけど、
それだけではなくて、
「逆の意見の人はこんな風に思うんだろうな」とか
「別の意見もわかるし大事だと思う、
 それでも自分はこう主張したい、なぜなら……」とか、
自分の範囲だけに留まらない、
広〜〜いものの見方をできることはとても大切なんだよ。
そう伝えると、一生懸命に考えてくれる小6たち。


それでは「制服」で準備運動のできたところで、第2問。

Q2 中学校に弁当制を導入することに、賛成か反対か?

今みたいな給食を全部やめて、毎日お弁当になるとしたらどう?
と尋ねれば、こちらもやはり皆反対。
そこでまずは、「反対派=弁当はいや!給食がいい!」側として
理由を書いてもらいました。

「給食の方が、栄養バランスがいい」
 プロの栄養士さんがついてるものね。

「弁当だと、親が作ってくれるとしたら、親が大変」
 うんうん、朝もっと早起きして作ってくれるなんて、大変だよね。

「高い(お金がかかる)」
 確かに給食費よりもお金がかかってしまいそうだね。

「運動会なんかで、お弁当を開くときのドキドキ感がなくなっちゃう」
 ……あ−本当だ!すっごくわかる!お弁当=特別な日じゃなくなる!

「お弁当は貧富の差が出る」
 ひ、貧富の差……!すごい言葉が出た。
 確かに実際、気になってしまうこともあるかもしれない。

「給食制度をやめたら、給食を作っている人の仕事がなくなって困る」
 す、鋭い……!社会的な意見だな。

なんてやり取りの後、立場逆転。
「賛成派=弁当がいい!給食はいや!」側としての意見。

「お弁当には好きなものを入れてもらえる」
 うん、お昼が楽しみだ。

「お弁当だと、見せ合いっこできる」
 皆が違う献立だから、見るのも楽しい!

「お弁当なら好きな量に調節できる」
 給食じゃ足りなかったり、逆に多すぎたり、ってあるもんね。

「給食だと自分の嫌いなものが入ってることがある」
 それが大事だけど、好きなものの方が嬉しい!のは正直なとこだよね。

「給食は残りものが出て、もったいない」
 全部キレイに食べ切れればいいけど、全部がそうはなってないものね。

「全員分の洗い物をまとめてするのが大変」
 そうだね!お弁当なら、自分の分は自分で洗える。


……と、意見を行き来させるうちに強く感じたのが、
次第に「自分の感情や体験から離れた視点」が出てきていること。
「給食を作っている人」「全員分の洗い物」などは、
考える範囲を自分の周りだけにせず、
広く捉えてくれたからこその主張です。

ほんの短時間の取り組みなのですが、
子どもたちの視野がどんどん広がっていく様子が見て取れて、
子どもたちの吸収力や推進力って凄まじい!と
感じさせられました。脱帽です!
 

縦横無尽 200

授業の予習は深夜にすることが多く、
となると、どうしても眠気に襲われる日も……

……はっ!いけない、寝る寸前だった!?

お恥ずかしながら、ビクッと飛び起きるときもあります。
「数学に向かいながら睡魔」なんて、学生っぽすぎて溜息です。

ただ、それだからこそ実感できることもあります。
学校だ部活動だと忙しい子どもたち。
眠い目を擦りながら頑張っている日もあるでしょう、
そんなときの、彼らの気持ち。

このブログにもたびたび書きますが、
子どもたちに頑張れと言う以上、まず私たちが頑張る。
至極当然の務めだと思います。

子どもたちに、最大限「わかる・できる」と感じてもらうための準備です。
常に頭スッキリのベストコンディションで臨めれば言うことありませんが、
どうしたってそうもいかないときがあります。

子どもたちも無論そうでしょう。いつも元気なんて、それは無理。
そんなときこそ踏ん張って頑張ると、一皮むけるんだよ……!
と伝えるために、まず自分が一皮むけなくてはね。と思います。

5/17火のお知らせ

下記からご覧下さい!
↓↓
http://www.facebook.com/向上館-578300385546164/
12>|next>>
pagetop